悠久の風に吹かれて

Blowin' in the Eternal Wind

インド旅行4 カジュラホからデリーへ

カジュラホからデリーへ一旦戻ります

飛行機の出発が4時間遅延!

2時過ぎに一度ホテルに帰り、チェックアウトの準備をします。ホテルはレイトチェックアウトに変更しており、18時くらいまで居ることができます。でも搭乗するのが18:40 カジュラホ発の便なので、余裕をみて2時間前には空港に着きたいと思いました。それで、16時に朝のオートリキシャのドライバーに迎えにきてもらいました。

 

カジュラホ空港

 

さて、カジュラホ空港に無事着きました。カウンターに行きチケットを引き換え、スーツケースを預けて、いざセキュリティ・チェックに向かおうとすると、ゲートが閉まっていて、中に入れません。近くにいた係員の人に聞くと、飛行機の出発が遅延しているので、しばらく待てとのことです。この時は何時に出発するかもわからないような状態です。仕方ないので、ラウンジで時間をつぶそうと辺りを探してみましたが、ラウンジもレストランもカフェも何もなし。空港の一部に、以前はラウンジかレストランのあった形跡がありましたが、観光客の減少で閉めてしまったようです。そうこうしているうちに、SpiceJetからメールがあって、飛行機の出発が4時間ほど遅延するとの連絡がありました。ええっー!この、何もない空港であと5時間以上もすごすの?こんなんじゃ、ギリギリまでホテルにいればよかった…。私が良かれと思って早めに空港に行ったことが、かえって自分の首を絞めていたのでした。インド国内線の飛行機の遅延は、昔はよくあったそうですが、最近はかなり改善されているという話を聞いていました。それでちょっと油断していたのですが、まだまだ私の認識は甘かったのでした。

 

日清のカップヌードル マトンカレー味

 

メールで通知されたカジュラホの出発予定は 22:30 となっていました。待ってるうちにお腹が空いてきましたが、前述のように空港内にレストランはなく、KIOSKのような売店が1件あるだけです。その売店で物色して、マトンカレー味のカップヌードルを見つけたので、それを作ってもらいました。カップヌードル日清製粉が作っているもので、既にインドにも進出して現地向けにカスタマイズした商品を出してるんだ、と妙に感心しました。それを食べてしばらくした時に、航空会社の人が、サンドイッチとコーヒーのセットを持ってきてくれました。サンドイッチがあまりおいしくなかったけど、温かいコーヒーはありがたかったですね。

 

SpiceJet謹製のサンドイッチセット

 

21時頃になってようやくセキュリティ・チェックが開始され、出発ゲートに入ることができました。その後、滑走路に飛行機が到着して乗客が降りてくるのが見えました。往路で私が乗ったデリー発の便ですが、定刻では18:20カジュラホ着なので、到着がかなり遅延したようです。22時30分にようやく飛行機に乗れました。長かった。

 

ようやく搭乗開始

デリーに到着

23時30分ごろ、デリー空港に到着。空港からホテルへの移動は、悪い噂の多いタクシーを使うのが嫌だったので、メトロで移動しようと考えていました。それで、メトロの空港駅から3つめの Munirka 駅のすぐ近所にある Shanti Residency というホテルを予約しておいたんです。しかし、すでにメトロの運航は終わってしまっていたので、このホテルを選んだ意味は全くなかったことになります。空港を出たところで少し考えました。Uberで車を呼んでもよかったのですが、その日は空港で長時間過ごして、いいかげん待つのにうんざりしていたので、プリペイドタクシーを使うことにしました。プリペイドタクシーとは、カウンターで目的地を伝えて事前に料金を払い、チケットを持って所定のタクシーに乗る方法です。事前に料金がわかるので安心、と思いきやカウンターで提示された料金は600ルピーでした。たかだかメトロ3駅分なのに、高っか!と内心思いましたが、仕方がありません。もしかしたら深夜料金が入っていたのかも知れません。

 

搭乗したタクシーの運転手も今イチな感じで、ホテルの名前を言っても伝わらず、メトロの駅をスマホで示してようやくわかってもらいました。彼も自分のスマホの地図を見ながら運転していたのですが、ホテルの近くまで来ると、道を間違えて一本手前の細い道に入ってしまい、迷ってるようすです。地図を見てもわからないほどマイナーなホテルなのか?と私の心の隅を暗雲がよぎります。私は後部座席から身を乗り出してGoogle Mapでホテルの位置を示しながら、伝わらない英語で必死で説明しましたが、ドライバーはなかなか理解できないようで、最後には言い合いになってしまいました。そうこうしてようやくホテルの近辺に着いて、そこで降ろしてもらいましたが、自分が道を間違えたのに、それを認めずなんか態度が悪かったですね。ドライバーはスーツケースを降ろすと、とっとと行ってしまいました。

ホテルが見つからない

さてタクシーを降りて、やっとホテルに着いたー!と思って当たりを見回したんですが、今度はホテルが見当たらないんです。ホテルらしい建物がないし、それらしい看板もなく、Google Mapがホテルを示す位置には雑居ビルがあるだけなんです。おかしいなぁ?あたりにいたインド人にホテル名を聞いても、そんなホテルは知らないと言われるし、ホテルのあるはずのブロックを行き来してみましたが、見つかりません。別なホテルを探すにしても、もう時間は夜中の12時半です。気持ちばかり焦って思考がまとまらず、スーツケースを引く手が疲れでどんどん重くなってきました。ちょっと腰を落ち着け、一服して、混乱した頭を整理しました。もう一度冷静な目でGoogle Mapを見てみました。ホテルの場所は確かに雑居ビルを示しています。そして、雑居ビルの看板を注意深く確認していきました。すると…、あった、あった!間口2mあまりの入口の上に照明もなく薄暗い看板にホテルの名前が書いてありました。しかし、これがホテルだとは、私に限らずほとんどの日本人は分からないのでは?まあ、Agotaでロケーションと価格の安さだけでホテルを予約した私も悪いんですけどね…。

 

次の日撮ったホテルの入口

 

ホテルに着いたのはいいのですが、そこからがまた一苦労でした。受付にいた人は夜間勤務だけバイトをしている代理の人で、ホテルの業務についてあまりよくわかってないようでした。宿泊書類に記入して、パスポートやVISAを見せたりした後、すぐに代金を払えと言ってきます。私はAgotaで予約したので、ホテルのバウチャーを見せて、代金は支払い済みだと言っても全然理解してくれません。それで彼はオーナーの人に電話をして、長いこと話をしていているのですが、一向に埒が明きません。こっちはもうクタクタなんです。ようやくオーナーとの電話が終わり、私がもう一度バウチャーを見せて、私はAgotaへ料金を支払い済みで、ホテルにはAgotaから支払われる。もし料金が支払われてないなら、Agotoに文句言ってくれって、システムを説明してようやく納得してくれて、部屋に案内してもらいました。

 

ホテルの部屋

 

部屋に入れたのはいいけど、もう深夜1:30です。幸いなことに、ホテルの部屋は外観のひどさから想像するよりもずっとまともなものでした。ちょっと殺風景ですが、必要なものはひと通り揃っています。シャワーを浴びたあと、すぐに眠りにつきました。しかし、考えてみると飛行機の遅延さえなければ、メトロでホテルまで快適に移動し、また正規のホテル従業員がスムースにチェックインしてくれたのに、と航空会社が恨めしくなりました。この日の出来事で、インドでは日本とは違い何事も自分の考えたようにはうまく進まないということを思い知りました。