悠久の風に吹かれて

Blowin' in the Eternal Wind

インド旅行の概要

インド旅行を計画しました

 

 

2023年8月末からインドへ旅行してきました。旅行の主要な目的はヒンドゥー教の寺院を訪ねて回ることです。今まで、アユタヤやスコータイのタイの遺跡、アンコール遺跡、ミャンマーバガン遺跡といくつかの東南アジアの遺跡を見てきましたが、インドについては行ったことがありませんでした。それというのもインドの寺院や遺跡については他の国に比べて圧倒的に情報が少なく、旅行のガイドブックを読んでも、タージマハールやアジャンター石窟寺院、あとはカジュラホが載っているくらいで、それ以外のことがあまりわからなかったんです。

 

それで大分前から、来るべき旅行の参考にするために、インドの建築についての本や、TRANSITのインド特集の雑誌など、インドに関する本を何冊か買ってみて、色々と自分なりに調べていました。その中でも、今回の旅行で一番参考にしたのは、かなり昔に買ったアジアの建築について書かれた Oriental Architecture /1 という本です。そこに紹介されていたたくさんの遺跡の中から、いくつかの候補地をピックアップしてみました。同書については、別記事にまとめてあるので興味のある方はそちらを参照してください。

 

Oriental Architecture 1/

 

それで、ピックアップした候補地は、以下の5つです。

 

  1. カジュラホの寺院群
    カーマスートラを題材にした、エロチックな彫刻で有名な寺院
    ヒンドゥー教北方型寺院の代表的存在
  2. ブバネーシュワルの寺院群
    ブバネーシュワルはオリッサ地方の古都で中心都市
    オリッサ様式のヒンドゥー教寺院
  3. コナーラクのスーリヤ寺院
    インド最大のヒンドゥー教寺院
  4. マハ―バリブラムの寺院群
    ヒンドゥー教初期の石彫寺院
  5. チョーラ朝寺院群
    ヒンドゥー教南方型寺院の完成形

 

 

本当ならせっかくインドに行くのだから、名高いタージ・マハール寺院やアジャター、エローラの石窟寺院なども行きたかったのですが、10日間の日程で回るのは無理そうだったので諦めました。北部ではどうしても行きたかったカジュラホだけに絞り、中南部の都市を周遊することにしました。

 

この5つの訪問先を10日間ほどで回るために、移動は航空便をメインで使うことを前提にして、旅程を組み立ててみました。夜行列車を使うことも考えましたが、インドの鉄道は大幅に遅延するらしいこと、セキュリティ面での不安、自分の体力面での問題等から、今回は見送りました。特に5.については広範囲に寺院が散らばって建っているので、日程を組むのがなかなか大変でした。

 

そうやって何とか出来たスケジュールは下記のような感じです。

 

  • 8月27日 関空発 → バンコクへ移動
  • 8月28日 バンコク → デリーにて入国 → カジュラホへ移動
  • 8月29日 カジュラホ観光
  • 8月30日 カジュラホ観光 → デリーへ移動
  • 8月31日 デリー出発 → ブバネーシュワルへ移動
  • 9月01日 コナーラク観光(日帰り)
  • 9月02日 ブバネーシュワル観光 → チェンナイへ移動
  • 9月03日 マハ―バリブラム観光(日帰り)
  • 9月04日 タンジャブール観光 → クンバコーナムへ移動
  • 9月05日 ガンガイコンダチョーラブラム・ダーラースラム観光
  • 9月06日 チェンナイ観光 → バンコクへ移動

宿泊する場所は大まかに、カジュラホ、ブバネーシュワル、チェンナイの3つに絞り、そこを基地にして、各観光地へと向かうことにしました。今までインドに行ったこともないのに、いきなりの長旅で大丈夫か?とも思いましたが、色々インド旅行に関する本を読んでいると、デリーやアーグラなどの有名な観光地ほど治安が悪く、観光客の少ない田舎や南の方はそこまで治安が悪くない、という意見が散見されました。それで、デリーは入国に使うだけにして、アーグラへ行くのはきっぱり諦めました。

 

一般の人から見るとインドの有名観光地をすっ飛ばしていて、かなり歪な旅程計画に見えると思いますが、インドのヒンドゥー教寺院を巡る旅、中でもOriental Architecture /1のゆかりの旅としては、なかなかいいのではないかと思っています。