Chaturbhuj Temple
チャトルブジャ寺院はカジュラホ南群の寺院で、カジュラホ市街地の中心部から南に3kmほど離れたところに位置しています。1100年頃にチャンデーラ朝のヤソヴァルマンによって建てられた、ヴィシュヌ神を祀っている寺院です。チャトルブジャという寺院の名前は、ヴィシュヌの別名で4本の腕を持つものという意味です。
寺院は規模が小さく、シカラとポーチ付きマンダバから構成されています。マンダバは14本の柱で支えられており、その屋根は空中に浮遊しているようにも見えます。
チャトルブジャ寺院は、カジュラホの寺院のなかでも唯一エロチックな彫刻がない寺院だそうです。この寺院はカジュラホの寺院の中でも末期に建てらてたもので、その表現は様式化したものだとも言われています。
聖堂の中には、高さ3m弱の巨大なシヴァ神の像が安置されています。このシヴァ神像は4本の腕を持ち、その細部の造形やポージング、平穏な表情など、非常に印象に残るものでした。
シカラの上部は失われてしまったようで、後の時代に復元されたもののようです。復元部分はカジュラホの他の寺院もそうなのですが、彫刻が施されていません。これは技術的な問題があるからなのでしょうか?それともオリジナル部分と復元部分がわかるように、わざとそうしてあるのでしょうか?